こんにちは。ジッジ(@hub11)です。
2022年5月の連休明けに心臓の大手術(8時間)をしました。
同じように心臓の手術をされる方の参考になればと思うので記事にしますね。
僧帽弁閉鎖不全症とは
病名の僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓の弁が完全に閉まり切れない状況なんですね。診断されての心境を以下に書いています。
手術の決断理由と決断してからの心境
2018年に診断されてから2022年4年目に手術です。
担当医の先生から様子見でも良くなることはないし、自覚症状がでるまえ、更に悪化して重症化するまえに手術した方が良い。とのアドバイスで手術を決断しました。
大手術なので、死ぬ可能性もあるが全身麻酔で意識がないから、運にまかせるしかない。
死の恐怖というより入院2・3日前に知らないことが多くて不安で緊張しました。
心臓の手術で不安だったこと
- 手術後は痛くないのか?
- 手術後はどの程度、身体は動くのか?
- 入院の期間はどの程度なのか?
- 退院後のリハビリはどのようにするのか?
- 人工弁にした時のデメリット
1つずつ回答していきますね。
もちろん個人差はあると思いますので参考程度で確認ください。
緊張感も入院してから手術日まで2日間ありましたので、執刀医師、麻酔医師、リハビリ担当からの説明でリラックスできました。
手術後は痛くないのか?
全身麻酔したとたんに意識がなくなって、先生からの声で目を覚ましました。
(患者の意識が戻るのは計測機とかの反応で分かるようです)
私の場合、手術後約2時間後に目を覚ましたようです。
個人差があって翌日に目が覚める人もいるらしい。
目覚めた瞬間はボーっとした500円くらいの視界から普通にもどり
「生きていた・・・」と実感
先生から「形成できましたよ!」との声が聞こえて、また一安心です。
(形成とは人口弁にするのではなく、自分の弁を残して、縫ったり繋いだりして修復する方法)
目覚めた時はまったく痛さは感じませんでした。
ただ人工呼吸器を付けているので、口にパイプが入っているのが苦しかったです。
そこで意識がハッキリしていることを目を動かすなどでアピールすることで、しっかり意識が戻って自己呼吸ができると判断してくれて30分程度で外してくれました。
手術後はどの程度、身体は動くのか?
以下は事前に説明がありました。
痛み止めの麻酔がきいていますので9本、管(くだ)が身体に繋がっていますが、取り敢えず全身を動かすことができました。
私の場合開胸手術でしたので、腹筋を使って前に座ることは痛くてできません。
まずは横になってゆくりと座る感じです。
特に痛いのは咳をする時ですが、上半身に付けたサポートする器具で痛みは緩和できます。
夜中は咳をよくして喉が乾き、水を要求しましたが、飲んではいけないらしく
氷を口に含み渇きをいやしていました。
何故、咳をするかは、確か人工呼吸器をつけていたからだったと思います。(うろ覚えですみません)
あとタバコを吸う人は咳の回数が増えるそうです。(私はタバコは吸いませんので咳の回数は少なかったです)
手術翌日の朝
目が覚め、頭はスッキリ、のどの渇きもなくなっていました。
暇だったのでiPadのLINEで友達に「生きてる」と生還メッセージのやりとりを開始。
看護師さんたちからは病院始まって以来の行動でギネスもの「好きな事」をすることが一番!と笑われました。
身体は9本の管だらけです。20分程度したら身体がだるくなり寝ました。
よく考えると無茶苦茶な患者です。
良い子はマネしないでくださいね(笑)。
リハビリの歩行訓練
手術後翌日:リハビリ担当の方のサポートのもとリハビリが開始されます。
身体は9本の管だらけですが、立って歩くことにチャレンジします。
私の場合は立つのがやっと(身体が思うように動かない)で、その後息切れ状態でした。「こりゃ、入院は2週間以上だなあ」と思いましたね。
2日目:歩行サポート台車(名前がよく分からない)を使い2日目には立つことができて300m歩くことができました。
3日目:歩行サポート台車なしで300m歩行ができるようになりました。
4日目以降:リハビリの担当の方と病院の庭に出て歩行、階段を使う等の日常生活の動きでリハビリ
入院の期間はどの程度なのか?
これも個人差があるのですが、先生からは手術後、合併症がでなければ2週間程度と聞いていました。
私の場合は11日間で退院できました。ICUに10日、一般に移って1日
3日後には自力で歩くことができて風呂からトイレまで自分でできましたので、一般病棟の部屋の空きがなくてICUにいた状況のようです。
退院後のリハビリはどのようにするのか?
①開胸した肋骨が完全に戻るまで3kg以上の荷物は持たない。
②弁が馴染むまでカフェイン・アルコール①②含めて3ヶ月はダメ
疲れが出ない程度であればウォーキングはOKでしたので、病院から有料のリハビリを勧められましたが、ウォーキングの状況次第で考えることにしました。
結果的には手術前に最短で歩いていた3kmを退院してすぐに達成できたので、2ヵ月後の今は8kmは歩けるようになって快調です。
特に日常生活で不便は感じていません。
術前は自覚症状がなかったと思っていました。
退院後のウォーキングで気がついたのが、術前に歩いていた急坂で一度休憩していたのですが、術後は休憩無しで歩くことができるようになりました。
実際は身体に負荷がかかっていて自覚症状があったことが分かりました。
人工弁にした時のデメリット
簡単に書きます。
詳細は専門サイト、担当医に確認くださいね。
成形ができなかった場合は、人工弁で2種類、豚や牛の弁か機械弁になります。
2日間程度悩みましたが、私は形成ができなかった場合は、年齢的に再度手術は避けたかったので機械弁を選択しました。(結果的には形成ですみました)
豚や牛の弁:耐久性15年程度
機械弁:耐久性はほぼ交換なし(血液をサラサラにする薬を飲み続ける必要がある)
ケガをしたときが要注意、頭等内出血でも生命にかかわることがある。
手術するときの年齢、生活スタイルで考える必要があるのでメリット・デメリットを把握したうえで家族とも相談しながら決めたほうが良いと思います。
まとめ
8時間かかる大手術ではありましたが、自分が想像していたよりも痛さが少なく、回復も早かったと感じました。
大手術を体験して改めて今の医学の進歩は凄い!と感じました。
これから好きなテニスやジョギングもできるようになりますので、手術して本当に良かったと思っています。
執刀医師の的確なアドバイス、看護してくれた看護師さんの方々、仕事とはいえ、明るく対応してくれて安心感と心強く感じたのは回復の後押しをしてくれました。
感謝いたします!
私と同じ病名の方の参考になれば嬉しいです。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント